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ある意味老舗の遺伝子解析サービス「DHCの美肌対策キット」レビュー(1)申し込み・サンプル採取

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このブログでは本格的な個人向け遺伝子解析サービス(ジーンクエスト、ジーンライフ)の実際を紹介していますが、実のところ「遺伝子検査」で検索すると広告のトップに出るのがDHCです。DHCではダイエット対策と美肌対策として、遺伝子タイプ別にオススメの対策法やサプリを提供しているようです。僕が初めて存在を知ったのが2011年なので、ある意味老舗です。これらのサービスは実際のところどうなのか、身を張って試してみることにしました。

美肌づくりに役立つ……?

今回は美肌対策キットで試すことにしました。「なぜダイエット対策キットにしないのだ?」と言われても、僕はダイエットする必要ない体型(170cm 50kg)だし、美肌対策キットは男性でもできるってあるし、今年で32歳になったから一応気になるじゃないですか……。

それはおいといて。

美肌対策キットで調べる遺伝子は4種類。コラーゲン分解に関わるMMP1遺伝子ではシワ、メラニン色素合成に関わるASIP遺伝子ではシミ、肌荒れや炎症に関わるFilaggrin遺伝子とSPINK5遺伝子では敏感肌について関連があるとしています。

これらの遺伝子を調べることで「遺伝的な肌リスクを知って、効率的な美肌づくり」に役立つとしており、結果がわかるとタイプ別美容液をオススメしてくれます。

この説明を見ると、これらの遺伝子内にあるスニップのみを調べているようですが、かなり心配です。例えば、真ん中のお姉さんは敏感肌について「Filaggrin遺伝子やSPINK5遺伝子に変異があると、肌の保湿成分のひとつNMF(天然保湿因子)がうまくつくられず、バリア機能が低下して、肌あれや炎症を起こしやすくなります」と言っていますが、NMFのうまく作られないレベルがどの程度のものかよくわからず(全くできないレベルではないでしょうけど、そう捉えることもできなくはない)、これでタイプ別のスキンケアの提案まで具体的にできるのか、不安が残ります。

美肌対策キットを申し込んでみた

心配ばかりしていてもしょうがないので、前置きはこれくらいにしておいて、人柱としての使命を果たしましょう。申し込みは公式オンラインショップから行います。Amazon楽天でも取り扱っています。

今回は専用オンラインショップから申し込みましたが、4日後にキットが送られました。

検査キットのほかにも、化粧品会社らしくいろんな冊子などがドカドカッと同封されています。

検査キットを開けるとこんな感じ。採取キット、説明書、同意書、返信用封筒、伝票が入っています。

採取キットは、頬の内側をこするタイプ。説明書によると、採取前1時間はご飯を食べないように、水以外の飲み物も飲まないように、とのこと。頬の内側をこすった後はこのようにして15分ほど乾燥させます。

同意書にサインします。ジーンクエストやジーンライフとは違い、カーボンコピーになっていて自分用のものが手元に残ります。

他の遺伝子解析サービスとは違って、18歳未満でも親などの同意があれば検査できます(これについては最後に述べます)。

同封してある封筒に、採取したサンプルと同意書を入れます。伝票に自分の連絡先などを書いて、お近くのヤマト営業所か取り扱いコンビニまで。

実は結果はすでに返ってきているので、次回は結果を書きます。

ところで、このDHCのサービスに関しては事実上、年齢制限がありません(18歳未満でも親権者の同意があれば可)。しかし日本人類遺伝学会は2010年に「一般市民を対象とした遺伝子検査に関する見解」のなかで、未成年に対して「人権保護や差別防止という観点から十分な考慮が必要」であり「遺伝子検査の安易な実施については憂慮するところである」としています[1]。もちろん学会の見解なので法的拘束力などはありませんが、DHCのサービスは大丈夫なのでしょうか。

ちなみに、この記事などは完全に僕の趣味です。記事を書いたらDHCから広告料がもらえるなんてことはないです。いいところも改善すべきところも書いていく予定です。

遺伝子解析サービスに関することはmy genomeタグにまとめてあります。ぜひご覧ください。

 

  • この記事についてもっと知るためのおすすめ図書

 

  • 参考資料

[1]  日本人類遺伝学会

「一般市民を対象とした遺伝子検査に関する見解」(2010) 

*この見解においては、医療の場で行われるものを「遺伝学的検査」、それ以外で行われているものを「遺伝子検査」としている