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再出発する遺伝子解析サービス「ディアジーン」はビジネスモデルを確立できるか (2)解析結果

約5,000円でがん関連遺伝子を調べ、10種類のがんリスクを評価するのが、エバージーン社の遺伝子解析サービス「ディアジーン(DearGene)」。4月に新体制で再スタートを切りましたが、追加料金を払えば生活習慣病リスクなどもわかるという、他にない料金プランが特徴です。サンプルを送ってからちょうど1カ月後に結果が出たので、検証していきます。

ディアジーンのWebページより

僕の肺腺がんリスクは?

結果を見るにはログインが必要です。

ログインすると、最初にこのような注意書きの画面が出ます。どれも遺伝子解析サービス全般に当てはまることなので、よく読んでおきましょう。同じことはこちらのページにもあります。これから試してみようという方は必読です。

ディアジーンで最初に評価するのは、食道がん、胃がん、肺線がん、大腸がん、肝細胞がん、すい臓がん、胆のうがん、前立腺がん、子宮頸がん、乳がんの10種類のがん。今回は、とりわけリスクが高く表示された肺腺がんを見ましょう。

肺腺がんの年代別発症リスクがグラフで表示されます。グレーが一般の日本人男性、緑が僕と同じ遺伝子タイプの人たちの発症リスク。注意事項にもありますが、「僕の」ではなく、「同じ遺伝子タイプの人たち」というところに注意です。とはいえ、年代別のグラフは他の類似サービスにはなく、未来に向けて予防に励もうという気にさせてくれます。

肺腺がんを予防するためのアドバイスもあり、ほうれん草、大豆製品の摂取が有効だそうです。僕は家でお昼ごはんを食べるときには、ベーコンとほうれん草ときのこのパスタを作ることが多く、晩ごはんに納豆を食べるので、この習慣を続けていこうと思います。

こちらが、ディアジーンで肺腺がんリスクを評価するために調べたスニップ(一塩基多型のこと、1個1個に割り振られた名前がrsNo.)と、そのタイプ(遺伝型)。ここでは載せませんが、合計3種類のスニップを調べています。ただ、それぞれのスニップのオッズ比がないのは気になりました。

一番下には、参照した学術論文。リンクをクリックするとPubMed(論文データベース)に飛びます。調べた人数や簡単な結論があってもいいかな、と思います。

ページを切り替えると、肺腺がんについてまとめた文章があります。肺がんと肺腺がんは違うこと、肺腺がんと喫煙の因果関係は薄いということも書いてあり、ほうほうとなります。

他のヘルスケアサービスにリンクされるが機能的な連携はできない

ディアジーンを提供するエバージーン社は、スマートフォン向けサービスを多く提供しているエムティーアイの子会社です。エムティーアイは、すでにヘルスケアサービスを広く展開。一番有名なのは、女性の生理予測アプリ「ルナルナ」です。ほかにもいろんなサービスがあり、そのひとつが、ユーザーからの質問に医師や栄養士が直接回答する掲示板サービス「カラダメディカ」です。

ディアジーンの画面から、カラダメディカのページに移動できます。「カラダフィット」はまた別記事で紹介します。

こちらがカラダメディカのページ。同じアカウントで利用できるのが、グループ会社ならではの強みと言えるでしょう。ただし、利用するには別途月額324円を払う必要があります。

また、ディアジーンとカラダメディカは機能的に連携していません。両方のユーザーだからこそのメリットは特にありませんが、将来的には連携を目指しているようです。例えば、ディアジーンで発症リスクの高い項目を自動的にタグ検察してくれるとおもしろそうです。ただ、ユーザーの同意などの壁があり、実現にはもう少し時間がかかりそうです。

数万円も出せないけど興味はある、という人にはおすすめ

ディアジーンそのものは見やすい画面で、特に年代別発症リスクのグラフは他にはない特徴です。年を取るほどいろんな病気のリスクは上がっていくので、今のうちから予防しようという動機付けになりそうです。そういう気持ちがある人にとっては、約5,000円という価格は魅力的に映るかもしれません(他の遺伝子解析サービスは数万円)。

生活習慣病リスクなどを評価するための追加プランは6月以降を予定しているとのこと。追加サービスが開始されたら、また報告します。

遺伝子解析サービスに関することはmy genomeタグにまとめてあります。ぜひご覧ください。

 

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