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ジェネシスヘルスケアの遺伝子解析サービス「GeneLife Genesis」レビュー 類似サービスとどう違うのか

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遺伝子解析サービスの古参ともいえるのが「ジェネシスヘルスケア」。7月には手塚治虫の遺伝子を解析したとして注目されましたが、その発表イベントでお土産としてもらった解析キット「GeneLife Genesis(ジーンライフ・ジェネシス)」の結果が出たのでご紹介します。ジーンライフのシリーズは他の遺伝子解析サービスと少し違うので、その点についても述べます。

お土産でもらった火の鳥パッケージ(白エディション)

僕の歯周炎リスクは?

唾液サンプルを送ったのが7月9日、解析終了のメールを受け取ったのが8月13日、約1カ月後です。

最初にログインすると、生活習慣に関するアンケートをお願いする画面が表示されます。このアンケートは任意なので、答えても答えなくてもどちらでもいいです。Yahoo!のヘルスデータラボは200近い質問に答えないといけないので、ジーンライフはかなり敷居が低いです。

食習慣のアンケートの内容。素直に答えましょう。

これがスタート画面。リスク別、オッズ比別、部位別にソートしたもので比べることもできます。

さて、今回は歯周炎について見ていきます。先日歯医者に行ったら、奥歯だけが少し黒ずんでいると指摘されて気になっているからです(本当に気になっているのは、その歯医者に行ったのは1年ぶりなのに受付のお姉さんに財布を買い替えたことを指摘されて女性の観察眼すげーなんだけど、それはまた別の話)。

これが僕の歯周炎リスク。けっこう高めです。

日本人でどれくらい僕と同じタイプがいるのかを示した人口頻度と、予防策。人口頻度は表示されるものとないものとがあります。

どの遺伝子を調べたかは、こちらの項目で確認できます。GHnunmerはジェネシスヘルスケア独自のナンバリングのため、あまり参考にならなさそうですが。

最後に、リスクを表示するために参考にした論文。アメリカ国立医学図書館の国立生物工学情報センター(NCBI)が運営する、医学・生物学分野の論文検索サービス「PubMed」へのリンクがあります。

Schaefer AS et al. (2010) A genome-wide association study identifies GLT6D1 as a susceptibility locus for periodontitis. Human Molecular Genetics 19 (3): 553-562.

これによると、ドイツ人1758名を対象にした研究で、「rs1537415」というスニップ(遺伝子の個人差の一つである一塩基多型)が侵襲性歯周炎と関係あるとのことです。

ドイツ人と日本人では食生活も体格もずいぶんと違うので、単純な比較はできませんが、歯磨きを入念にしようとする気にはなります。こういう動機付けになるのが、遺伝子解析サービスの特徴だと僕は考えます。

専門クリニックで充実したカウンセリング体制

ジェネシスヘルスケアは昨年、遺伝子解析結果と連携できるクリニックを設立しました。相談したいことなどがあれば、六本木にあるクリニックでカウンセリングを受けることができます。

遺伝子解析サービスを手がける事業者が最近増えていますが、カウンセリング体制の不備を指摘する声は少なくありません。クリニックという場所をしっかりと用意している点は評価できます。

解析するところだけを調べるジーンライフ

最後に、ジーンライフと、他の遺伝子解析サービスの違いを述べます。

ジーンクエストやDeNAのマイコードなどは、スニップ数十万カ所を調べます。そして、新しい研究成果が報告されて、分析済みのスニップで該当するところがあれば、結果を新しく追加できるという仕組みになっています。

特にジーンクエストは、ほぼ毎月のように結果の項目が増えています。開始当初は100くらいでしたが、今では300近くにまで増えています。ただこれは、新しい成果に基づくというよりも、倫理審査委員会で承認されたものを順次追加している、と思われます。

一見よさそうに見えますが、予想外の項目が追加される可能性もあります。例えばジーンクエストの開始時には、がん関連遺伝子の項目はありませんでしたが、9カ月後に追加しています。人によっては、必要以上のことを探索されているようでいい気分ではない、と思うかもしれません。

一方、ジーンライフは対象とする部分しか調べません。今回のジーンライフ・ジェネシスであれば、調べるスニップは約1000カ所です。研究成果によってオッズ比が変わる可能性はありますが、大幅に項目が増えるということはないでしょう。余分なことを調べてほしくない、という人にとっては安心できそうです。その代わり、項目を追加したいときは新しくキットを買う必要があります。

どちらも一長一短なので、どれくらいのことを知りたいかで選ぶのも一つの手です。ジェネシスヘルスケアはカウンセリング体制が充実していることも大きくアピールしているので、そうしたところも選ぶ基準にできます。

ジーンライフ・ジェネシスは、この記事を書いている9月6日まで2万円引きの9800円で購入できます(通常価格は2万9800円、数量限定の火の鳥パッケージは1万9800円、どれも税別)。女子バレーのテレビ中継でCMを流しているのに合わせたキャンペーンです。

なお、最初に書いた「手塚治虫遺伝子解析プロジェクト」ですが、先日結果が公開されました。こちらについては別記事で改めて考えます。

マンガの神様、手塚治虫先生の遺伝子解析結果大公開!!

遺伝子解析サービスに関することはmy genomeタグにまとめてあります。ぜひご覧ください。

 

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